株式会社A-SEEDS(本社:長野県松本市・代表取締役:柳生茂希、以下「当社」)が研究開発分担者を務め国立大学法人信州大学の中沢洋三教授を研究開発代表者とする、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業」に採択されました事をお知らせいたします。今回の採択により、いまだ治療法が少ないがん患者さんへ、CAR-T細胞療法を届けるための臨床実装に向けた開発を推進してまいります。
採択事業名:
アカデミア発CAR-T細胞の社会実装を加速させる国産原材料の製品化、製造プロセスの最適化および国内製造・海外治験体制の整備に資する開発
事業概要:
本事業全体では、遺伝子改変キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法に対して、アカデミアと、当社を含む国内企業14社(CAR-Tスタートアップ企業、CDMO、非臨床・品質・臨床CRO、診断薬企業、素材・化学企業)がコンソーシアムを形成し、国際競争力の高い国産CAR-Tの創出と海外展開のためのエコシステムを構築します。特に当社は製造・品質試験をCDMO・品質CROへ技術移転し、海外での治験実施、薬事承認を見据えた量産化体制や治験製造体制を構築します。本助成金は株式のDilutionが発生しない非希釈型資金(non-dilutive funding)となっております。
当社は、2020年4月の創業以来、「いまだ治療法の少ないがん患者さんに有効な治療を届け、一人でも多くの人々が、生きる希望を見出す事ができる社会の実現を目指す」というビジョンのもと、革新的がん治療薬品であるCAR-T細胞製剤の臨床実装における問題解決に取り組んできました。非ウイルス遺伝子改変技術であるピギーバックトランスポゾン法(PB法)を用いたCAR-T細胞製剤については、すでに臨床用の製品製造法を開発し、信州大学、国立がん研究センター東病院と共同で、第1相医師主導治験を実施しています。現在、来年開始予定の豪州での治験に向けた準備を進めています。
PB法を用いたCAR-T細胞製剤を持続可能な医薬品として臨床実装するためには、PB法によるCAR-T細胞製剤の治験製造体制の構築や量産化体制の構築が必要です。本事業では、これまで医師主導治験で実施されてきた製造・品質試験をCDMO・品質CROへ技術移転し、治験製造における課題の解決、商業化を前提とした製造プロセスと品質分析法の最適化を行い、海外での治験実施、薬事承認を見据えた治験製造体制を構築する。また、弊社の開発するCAR-T細胞製品の優位性を更に発展させ、本事業で得ることのできる成果を競争力の強力な源泉とすることで、世界で初めてのPB法CAR-T細胞製剤の量産技術を確立し、わが国が世界をリードするCAR-T細胞製剤の開発拠点となることや国内・海外での薬事承認を取得することを最終目標としています。
■株式会社A-SEEDSについて
株式会社A-SEEDSは、再生医療等製品開発、特に遺伝子改変T細胞(CAR-T細胞) 療法開発を通じて、いまだ治療法が少ないがん患者さんへCAR-T細胞療法を届けるための基礎開発、臨床実装に向けた研究開発を行う、信州大学発バイオベンチャーです。
会社名 | 株式会社A-SEEDS |
所在地 | 長野県松本市旭三丁目1番1号信州地域技術メディカル展開センター |
代表者 | 柳生 茂希 |
設立年月 | 2020年4月 |
資本金 | 36百万円 |
ホームページURL | https://www.a-seeds.co.jp/ |