当社は、遺伝子改変免疫細胞療法をいち早く患者さんのもとへと届けたい、という信念のもと、2020年に信州大学発ベンチャーとして誕生しました。
小児科医であるわたしたちは、たくさんの小児・若年成人のがん患者さんの治療に取り組みながら、たくましく毎日をすごしているこどもたちを見て、小児がん治療医としての使命をいつも考えていました。
「がんに対する既存の最新の治療を実践することで、こどもたちの未来を考えながら、後遺症のない生存を目指す(Intact survival for the future life)」は、わたしたち小児がん治療医の大きな使命ですが、既存の最新の治療を実践するだけでは、治せないこどもが存在するのも事実です。
そのため、小児・若年成人がんの患者さんのさらなる予後改善のためには、「新しい治療を研究開発する使命も合わせ持つ(Seeking novel therapies for betterprognosis)」と考え、がんに対する革新的な治療薬の研究開発に取り組んできました。
1993年にがんに対する遺伝子改変免疫細胞療法のコンセプトが初めて発表されて以来、遺伝子改変細胞免疫療法の研究開発が革新的に進歩し、従来の治療では治すことが出来なかった患者さんに対しても、大きな治療効果を発揮することが証明されました。
一方で、現在のところ、その適応疾患は一部の血液がんに限定されています。 その他の血液がん、固形がんに対する遺伝子改変免疫細胞療法は日進月歩で研究開発が進んでいるものの、よりよい治療効果を得るためには、さらなる改良が必要とされています。
わたしたちは、長年開発してきた「非ウイルス遺伝子改変免疫細胞療法」を実用化することを事業コンセプトとして、いまだ治療法の少ないがん患者さんに有効な治療を届けることを目指します。
わたしたちは、再生医療等製品の非臨床開発に関する経験と、大学発ベンチャーであることから、アカデミアとバイオテック企業が密に連携できる、という大きな強みを生かして、基礎研究で得られた成果をいち早く非臨床開発〜臨床応用へとつなげ、一人でも多くの人々が、生きる希望を見出す事ができる社会の実現を目指したいと考えています。
会社名 | 株式会社 A-SEEDS |
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Leadership | 代表取締役 柳生茂希 取締役 中沢洋三 取締役 吉川真由 取締役 阿知波拓爾 最高執行責任者 谷聖人 |
所在地 | ■ 本社 〒390-8621 長野県松本市旭三丁目1番1号 信州地域技術メディカル展開センター ■ オーストラリア子会社 Suite 7, Level 7, 330 Collins Street, Melbourne, Victoria 3000, Australia |
電話番号 | (0263) 31- 5882 |
設立日 | 2020年4月 |
博士(医学)
京都府出身。学生時代に、授業での「こどもはぜったいにしんだらあかん」というメッセージに感動して小児科医になることを決意。小児がん治療医としての経験を通じて、がんに対する新規治療薬開発の必要性を感じ、米国ベイラー医科大学で、遺伝子改変細胞療法の研究開発に取り組んできた。現在は、固形腫瘍に対する複数のCAR-T細胞製品の開発、非臨床試験と、治験を主導している。革新的ながん治療薬をいち早く患者に届けるために、2022年よりA-SEEDS代表取締役に就任。
信州大学 医学部小児医学教室 教授
博士(医学)
長野県出身。小児がんの新しい治療を探しに2007年に米国ベイラー医科大学に留学。CAR-T療法の臨床開発の黎明期に遭遇し、CAR-T療法ががん治療の歴史を変えると確信。更なる機能向上と低コスト化を目指して非ウイルスCAR-T細胞を考案。帰国後も信州大学で非ウイルスCAR-T細胞研究のパイオニアとして多数の論文発表・特許出願を行い、2021年からは臨床試験を主導。非ウイルスCAR-T細胞の一日も早い実用化を目指して、2020年に株式会社A-SEEDSを創業。
博士(生命科学)
奈良県出身。学生時代に南アフリカにて結核研究に携わったことを契機に「サイエンスの力で社会課題を解決する!」を人生のミッションに活動を始める。Small RNA研究において博士号を取得した後、グローバル戦略コンサルティングファームを経て国内VCに参画し、様々なアカデミアシーズの起業、投資、事業化に携わる。その後、米国VCと共に日本から世界へ羽ばたくスタートアップの創出に取り組んでいた中、A-SEEDS創業メンバーらに出会い、その強いサイエンスとビジョンに共感し、2023年よりA-SEEDS取締役 Chief Strategy Officerに就任。
MBA(IE Business School)、薬学修士
岡山県出身。学生時代、薬剤師の病院実習で出会ったがん患者さんからの一言をきっかけに、不治の病の患者さんを救う治療法の開発が人生のミッションに。新卒入社した国内製薬企業では開発戦略・治験の立案等に従事し、承認申請や上市を経験。MBA留学を経て、グローバル戦略コンサルティングファーム等にて先端治療の事業化やベンチャー政策提言、製薬企業の戦略立案・実行支援に携わる。創業者らの掲げるビジョン・ミッションに強く感銘を受け、2023年8月よりChief Operating Officerに就任